転居のために荷物を整理している最中、一枚の紙を見つけた。
偽装請負会社が出していた、ハローワークの求人票である。
その内容を見て、つくづく悔しくなった。
・業種:船舶造修業、各種機械組立請負(以下略)
・職種:労務管理(正社員)
・月給:25万円
・試用期間:3ヶ月(賃金同一)
・保険:雇用/労災/健康/厚生
・休日:日土祝
・勤務地:名古屋
・寮:1R(本人負担なし)一見好条件に見えるが、面接を通ったあと、
「もうキャンセルは出来ない」と言われて話された条件が以下の通り。
・時給:1000円
・休日:6勤2休
・寮:1R(手当と相殺)さらに、長崎で聞かされた条件が以下の通り。
・休日:平日
・保険:雇用/労災 健康/厚生は希望すれば入れる休日についてはどういうことか聞いてみたが、
「行けば分かる」と言う感じで有耶無耶にされてしまった。
今ならば、絶対にこんな企業を選ぶことはない。
業種を見れば、偽装請負と言う判断はつく。
そうでなかったとしても、面接で半年~1年現場研修と言われた時点で、
あるいは電話で時給1000円と聞かされた時点で、
「求人票と話が違う」と拒否することが出来たはずだ。
だが、1年近くなる無職期間に焦りから目を曇らせた当時の私は
――不覚にも、道を誤った。
「あの時におかしいと気付いていれば……」と言う気分を抱えつつも
寮を引き払って寿司を食べたところで、人を食った留守伝に気付く。
「あ、もしもし、(本名)さんの携帯でよろしかったでしょうか。
私、S(偽装請負会社)のYと言いますけども、えーと
お仕事の方どっか見つかりましたでしょうか。
もし、あのぅ、まだ見つかってないようでしたら、
またうちの方で社員募集してますんで電話下さい。
フリーダイヤルで(電話番号)です。
よろしくお願いします。失礼します」
折角の美味い寿司、台無し ('A`)。
どこまで人を舐めれば気が済むのだろうか。
9月29日の時点で申し入れた団体交渉に対しては
1ヶ月経っても何ら誠意ある返答を返してこないくせに、
よくもまぁいけしゃぁしゃぁとまた募集しているなどと言える。
仮に決まっていなかったとしても、誰がこんなふざけた会社で
また働こうなどと思ったりするものか。
団体交渉の件を知っててこう言って来るのならば大したものだと思うし、
そうでなくても、現場に送り込むのに都合のいい駒が欲しいだけとしか思えない。
そもそも、人の足元を見るような言い様が非常に気に食わない。
こんな会社に2年も費やしたのかと思うと、本当にやりきれない。
私の2年を返して欲しい。切実に、そう思う。
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