週刊新潮に11月22日の「BREAD AND ROSES」の記事が載っているが
その内容が酷い、と言う話を聞いて事実確認のため購入してみた。
…………これは
酷いアサヒるだねぇ。
12月20日号52~53ページ、ワイドあかんべえ中の
自民後藤田議員共産党系集会で「貧困党の党首にしてほしい」が、
問題の記事である。
この記事で「BREAD AND ROSES」が「共産党系集会」とされており、
その根拠が以下に引用したとおりとなっている。
「主催者の『首都圏青年ユニオン』は、レッキとした共産党の下部組織です。
(略)
ゲストとして共産党の小池晃氏、社民党党首の福島瑞穂さんら国会議員も呼ばれ挨拶していました」(参加者)
まず「反貧困たすけあいネットワーク」は首都圏青年ユニオンが連絡先にこそなっているが、
NPO自立生活サポートセンター・もやいとの共同企画である。
「BREAD AND ROSES」が「共産党系集会」であると言うのなら、
「もやい」も共産党の下部組織であることを立証しなくてはならない。
そしてそもそも、『首都圏青年ユニオン』自体が共産党の下部組織でも何でもない。
上部団体である
全国労働組合総連合(Wikipedia)の
3 政党との関係より引用するが、
全労連の公式的な立場の表明としては、労働組合活動の原則の一つとして「政党からの独立」があり、全労連および傘下の各労働組合・地域組織では特定政党支持・組合員への押しつけをしない。同時に、このことは要求実現のため「一致する要求に対してはさまざまな政党との協力」までもを否定するものではない。労働組合と政党・各種団体相互は、それぞれ対等平等な関係であり、その上での協力共同をすすめている。
(略)
活動の実態としては、日本共産党と共同歩調を取り、他党との協力関係は皆無であり、大会等に来賓として出席する政党関係者も共産党のみである(全労連は共産党以外の政党にも招待状を送っている、ただ単に共産党以外出席しないだけである)。このため、共産党勢力以外の人たちからは、日本共産党と支持・協力関係にある組織と看做されている。
と言うことであり、事実として、私は首都圏青年ユニオンの組合員であるが
共産党の政治活動には関わってもいなければ関わらされたこともないし、
今年の参議院選挙の比例区では維新政党新風にさえ投票している。
それなのに、何を以って首都圏青年ユニオンを「共産党の下部組織」とするのか、
怪しげな参加者談話ではなく、もっと明らかな根拠にて示すべきであろう。
以上に示したとおり、「BREAD AND ROSES」が「共産党系集会」と言うのは、
全く事実無根であり、仮に故意でなくてもアサヒったとされてやむを得ない代物である。
後藤田氏が「(イベントが)共産党系の団体の主催とは、知りませんでした」と
答えたと記事にはあるが、それはそうだろう。
私も知らなかったよ。
あといくつかこの記事の出鱈目な部分に触れておきたいのだが、
その論証は記事が長くなるため追記で行いたい。
とにかく、酷いデマ記事であった。
スポンサーサイト